宿泊社員研修について

ホテルマネジメント 「喜」

創業の区切り年に当たるので研修的な社員旅行を企画した。
社員旅行では旅費が税金上所得と同視され、所得税が発生するということも有り、研修的要素を濃くすることにより社員研修とすることになった。社員旅行に関しては所得税を非課税とする為には負担金額や参加者割合の用件等があり、ハードルが高かったからだ。
今回は同業他社の視察と従業員に旅行を体験してもらい顧客の立場になって何かを感じ取ってもらう為の研修とし、契約社員以上を想定して日程を調整する。宿泊業界の閑散期である6月が候補となる。対象社員に参加可能かどうかのアンケート実施。予想通り、ホテルの現場の者は参加出来ないとの回答がある。特に現場責任者の支配人は全員不参加、支配人の部下も抜けられるとシフトが回せないとのことで不参加になる者がいるとの連絡がある。その為、現場勤務者が出来るだけ参加できるように2班に分けて実施することになる。1箇月前には人数も固まり、詳細な日程を決定し、大手旅行会社に手配を依頼する。

宿泊社員研修は有意義

社員研修は通常の業務では経験することの出来ないお客様の立場に立ってホテルのサービスを客観的に学ぶことができる。また、同一の部署で働いていないスタッフと一緒に行動したり、学ぶことにより、スタッフの仕事の枠を超えた交流が促進され、会社全体としてのチームワークを醸成することが出来る。情報の共有や異なる視点を得ることが出来、会社全体の協力体制やネットワークの強化が促進される。また、いろいろなスタッフと交流したりサービスを体験することによりスタッフのモチベーションがアップする。

今回は出発5日前にバウチャーを郵送で受取、メールにてPDFでも受け取る。
集合時間に集合し出発、その後現地に到着、各々目的の視察先を視察し、夜は全員で懇親会実施。社員研修中の出来事に関しては割愛するが社員研修に参加することにより、コロナのリモートワークで交流の無かったスタッフ同士が各々のことを理解することができるようになった。業務が今まで以上にスムーズにできるようになった。やはり、コロナでリモートワークが一般的になったとは言え、対面でのコミュニケーションの重要性が再認識された。また、各自にリーダー、手配係、調査係等役割を持たせた為、チームワークでの仕事の重要性も理解出来たと思う。視察を兼ねた社員研修では他社の施設を視察評価し、サービス等を体験することで得られる知識だけでは無く、コミュニケーションの活発化や役割分担をしてチームワークで働く大切さを学ぶことが出来たと考える。業務のスケジュール調整等手間がかかるという問題もあるが無理をしても実施するほうがメリットが多いと考える。

宿泊社員研修の意義

1. チームワークの強化

宿泊を伴う研修では、社員が共同で行動をすることで、仕事の枠を超えた交流が促進されます。非公式な環境でのコミュニケーションを通じて、同僚間の信頼関係やチームワークが強化され、職場の連携がよりスムーズになります。
2. 集中した学びの環境提供
通常の業務がない環境で研修に集中できるため、仕事や日常的な業務のプレッシャーから解放され、学びに集中しやすくなります。
3. 社員同士のネットワーキング
宿泊研修では、普段の業務では関わりの薄い他部署の社員とも交流を持つ機会があります。これにより、情報の共有や異なる視点を得ることができ、会社全体の協力体制やネットワークの強化が期待されます。
4. リーダーシップや自己成長の促進
チームでの活動や共同作業を通じて、社員はリーダーシップや問題解決能力、意思決定能力を磨くことができます。また、研修プログラムには自己分析やフィードバックが含まれることが多く、社員の自己成長を促進します。
5. 会社の文化や価値観の浸透
会社の経営理念や文化、価値観を社員に再確認してもらうことができます。宿泊研修の中でこうした要素を体験的に学ぶことで、社員が会社のビジョンを共有し、個々の仕事にどう落とし込むかを考える機会になります。
6. 職場のエンゲージメント向上
集合研修での一体感や共同作業を通じて、社員のエンゲージメントが向上します。社員は自分の役割や仕事に対する意欲が増し、研修後により効果的な働きかけが期待されます。


以上のように、宿泊を伴う社員研修は単なる知識習得だけでなく、組織文化の強化や個々の成長、さらには全体のパフォーマンス向上にも大きな効果を持つものです。

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